あなたも産後、このようなことでお悩みですか?
・産後、骨盤が開いたままのようで不安・・・
・産前に履けていたパンツが入らない・・・
・体重は戻ったのに、体型が元に戻らない・・・
・歩いたり、立ち上がる時に脚の付け根が痛い・・・
・でも安心して子供を預けられる人もいないし・・・
そんなお悩みをお持ちの方が、当院には大勢いらしています。
この辺りでは、子どもを気兼ねなく、安心して連れて来られる治療院が
少ないこともあるのかなと思います。
また、この数年、テレビや雑誌でも、さかんに『骨盤のゆがみ』というものが取り上げられ、
きちんとした知識はないままに、漠然と不安を感じている方が多いなあというのも実感しております。
妊娠、出産という、初めての経験に戸惑い、自分の体なのによくわからない、コントロールできない。
二人目、三人目の出産にしても、 一人目の時と同じようにいかない、
あの時より年齢を重ねて体力が落ちているし、 上の子の世話もしながらだし、大丈夫だろうか?
ただでさえ不安や心配が多いのに、ダンナは全然わかってくれないし(私も反省・・・)
ゆがんだまま放っておいたら、ワタシの体、後で大変なことになるんじゃ・・・
そんな不要な心配を取っ払ってしまって、
安心して楽しく産後の子育てライフを送って頂けるために、
まずは少々ゆがみについて解説をさせて頂こうと思います。
骨盤は開いたり閉じたりするものなの?
骨盤というのは、3つの骨がくっついて作られています。
左右の寛骨(かんこつ)、後ろ側で寛骨に挟まれる
逆三角形をした仙骨(せんこつ)の3つです。
寛骨同志は、股間の所で、恥骨結合(ちこつけつごう)
という靭帯でくっつき、仙骨と寛骨は、仙腸関節という関節でくっついています。
出産時以外で、この3つの骨の、それぞれの結合部が
大きく動くという事はほとんどありません。
厳密には、手技療法家が触知できるくらいの
微妙な動きがあり、そこを調整する治療法も色々とあるのですが、
一般の人が見てわかるとか、「ずれている」と感じる程の
動きはないという意味に思って頂ければと思います。
そして唯一大きく動くとき、それがまさに出産のときなのです。
体内にリラキシンというホルモンが分泌され、靭帯である
恥骨結合がゆるみ、産道が確保できるようになります。
このホルモンは、分娩時に一気に出るのではなく、
出産の数か月前から出始め、産後数日で出なくなると
言われています。(量、期間に個人差があります。)
ですので、出産時に骨盤は一時的に開き、
産後にはきちんと元に戻るということになります。
ではなぜ産後も開いたままのような感じがするの?
これには色々な説がいわれています。
現代女性は、電化製品の発達などにより、以前と
比べて家事の仕方や生活習慣がだいぶ変わりました。
毎日の雑巾がけや布団の上げ下ろしなど、
足腰を使う家事が減ったことで、骨盤周辺の筋力が足りずに
回復が追い付かないだとか、なるほどなと思うことも色々あります。
ただ、間違いなくこれが原因だ!という実証された理論は今の所ないのが現実です。
それをいいことに、あなたの不安をあおって、 高価な商品を買わせようとしたり、
効果のない治療法を押しつけるような人もいるようなので、そこは十分に気をつけて頂きたいです。
当院では、産後の骨盤の違和感の原因を次のように考えています。
□妊娠中にお腹が前に膨らんで腰が反り、腹筋とお尻の筋力を使わない姿勢が
クセになりそれが元に戻っていないため。
□その姿勢のクセにより、骨盤は前傾が強くなり、
それに連動して、大腿骨(ももの骨)が内側にねじれ、
正面から見ると、骨盤が横に広がったように感じる。
当院ではこうやって、骨盤の違和感を改善しています
先にも言いました通り、誰もが納得できる客観的な根拠はまだ出ていないはずですから、
これはあくまで当院の考え方でしかありません。
それを踏まえて、次の方針の施術で「改善した」という声を
たくさん頂いておりますので、参考にして頂ければと思います。
□縮んで硬くなっている腰からお尻、ももの筋肉を緩めて
腰と骨盤の関節と、股関節を動かしやすくする。
□腹圧、お尻の筋肉の使い方を覚え、骨盤を含めた
全身の姿勢、歩き方改善のトレーニングをする。
時期としては、1か月検診が終わって問題がないようでしたら、それからで大丈夫です。
1か月以内は施術してはいけないということでは ないのですが、たいていの方は、
産後バタバタして、気が付いたら1か月経っていた、とおっしゃいますので。
産後1か月~6か月位の間にいらっしゃる方が多いのは多いですが、
半年、1年と経って「もう遅いの?」と不安な方も、大丈夫です。
身体の改善に、遅すぎるということはありません。
身体のクセ、使い方の問題ですから、しかるべき施術とトレーニングで、よくできるはずです。
「産後に骨盤がゆがんでしまう」という漠然とした恐怖や不安に振り回されると、
それが余計なストレスとなって症状を強くします。
あなたの不安が少しでも軽くなったとしたら嬉しいです。